立形マシニングセンタ

マシニングセンタとは、複数の工具を自動的に切り替えながらフライスや中ぐり、穴あけ、ねじ立てなどの様々な切削加工をコンピュータ制御により連続して実行できる機械です。

本校のマシニングセンタは3軸加工が可能で、球面などの3次元的な曲面を正確に削り出すことができます。

光ファイバ融着接続機

光ファイバ融着接続機はガラス製の光ファイバの先端部を熱して融解させ、2本の光ファイバ同士を接着する装置です。

融着接続は接続損失が小さく、高い精度で接続ができるため、光ファイバネットワーク構築に不可欠な装置とされています。

本校ではネットワーク実習で使用されます。

測量機器

現在、建設業においても様々な技術や機器のICT化が進められています。本校 都市工学科においてもそのICT化に対応するため、最新の測量機器をはじめとする各種実習機器のデジタル化を進めています。

基準点測量などに使用するトータルステーションとBluethoothで連携させることができるタッチパネル型のPC・タブレット・スマートフォンを導入し、最新の測量実習を行っています。

また、2022年度からは、3次元測量に対応できるハイスペック型パソコンが導入された教室も新設されます。このPC教室では、3D対応カメラで撮影した画像を処理し、3次元の図面として扱うことができるようになります。

これらの機材を活用し、現在建設業界で進んでいるBIM、CIMと呼ばれる建設業界のICT 化にも対応できる人材を育成していきます。

卓上型NMR(核磁気共鳴)装置

NMR(Nuclear Magnetic Resonance:核磁気共鳴)装置とは、磁場中の原子核が固有の周波数の電磁波と共鳴する現象を観測することで、物質の分子構造を原子レベルで解析するための装置です。

類似の装置として他に電子顕微鏡やX線回折装置がありますが、NMR装置は前処理が少なく、測定試料を非破壊で分析できます。

NMRを利用した装置として、他には医療用のMRIが一般に知られています。

分子構造の解析は化学のあらゆる研究分野において重要であるため、本校では装置の仕組みや使い方について学びます。

 

アプリ開発用コンピュータ

特定の製品向けのアプリケーションソフトウェアを制作するためには、開発に対応するコンピュータを使用する必要があります。

本校ではそれぞれの目的に対応するコンピュータを使ってアプリケーション制作などのプログラミング実習がおこなわれています。

レーザー加工機

レーザー加工機は高出力のレーザー光線による熱で金属板を任意の形状に切断することができる機械です。本校のレーザー加工機は大型で、およそ1m×1mの金属板の加工に対応しています。

主に、機械加工の実習で使用されます。

3Dプリンタ

3Dプリンタは近年一般家庭用も普及しつつあり、ホビー用途も含めて様々な目的で使用されていますが、本校では最小積層ピッチ0.127mmの比較的高性能なモデルを導入しており、三次元CAD実習やロボット制作に使用されています。

また、この製品の他にも大小合わせて20台以上の3Dプリンタが校内各所で稼働しています。

自動切削機

木材加工に適した集塵機を備えた自動切削機です。

このような大型の木材自動切削設備は工業高校としても非常に珍しく、本校が誇る大規模な木材加工室とあわせて活用することで、非常に高度な木材加工の授業を実施することができています。

 

STEAM教育用ロボット教材

本校ではロボット教材を使用したSTEAM教育をおこなっています。

本機は生徒一人一台端末から操作することができ、ブロック型のビジュアルプログラミングとPythonを使ったプログラミングの両方に対応しており、初級レベルから上級レベルまであらゆる学習段階で使用できる教材です。

一人一台端末と連携したプログラミングの授業や機械設計を学ぶ授業などで使用されます。

デザイン作業用コンピュータ

大画面タッチパネルをもつコンピュータを使い、スケッチやCADなどのデザイン作業ができる設備を用意しています。

高性能なCPUおよびGPUをもつ本機では、デザインした三次元CADデータでそのまま応力解析や流体解析をすることもできるため、課題研究の授業などで研究目的としても使用されています。

6尺旋盤

旋盤は材料(主に金属)を回転させながら固定されたバイトと呼ばれる刃物に当て、切削加工を行うための機械です。

旋盤の大きさは、切削可能な材料の長さ(センタ間距離)で表されるのが一般的です。本校の6尺旋盤は他の工業高校のもの(4尺が多い)と比較して大型であり、より実践的な機械加工を学ぶことができます。

ドラフター

本校には製図の授業で使用するドラフターが設置された製図室が複数あります。特に40名以上が同時に作業できる製図室は県内でも珍しく、壮観な光景が広がっています。

実務ではCADによる製図が主流となり、ドラフターはほとんど使われることが無くなりましたが、製図の基本を学ぶ上では依然として有用なツールです。本校ではCADの授業と並行して製図の授業がおこなわれています。

卓上走査電子顕微鏡 (SEM)

光学顕微鏡では光(可視光)の波長より小さいものは観察できません(分解能0.4~0.7μm程度)。これに対し、電子顕微鏡では波長の非常に短い電子線を用いることで原子レベルでの観察を実現します(分解能1~0.1nm程度)。

本校のSEMは、約20万倍という高倍率での表示と、観察中の視野の元素が分かる元素分析機能をもち、試料の観察と分析を素早く同時に行うことができます。

ベンディングマシン

デュアルサーボプレス機構を搭載する高速・高精度な小物曲げ加工が可能な高性能ベンディングマシンです。

プレスブレーキともいいます。

レーザー加工機と組み合わせることで、板金加工の一連の流れを学ぶことができます。

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