皆さんこんにちは。11月14日(金)4~6限目、S3スポーツ科学類型選択者は、甲南大学六甲アイランド総合体育施設に於いて、曽我部晋哉教授の指導による「トレーニング速度について考える」を前半は講義、後半は実技のスケジュールで受講しました。
前半の講義では「筋力とパワーの違い」、「ウェイトトレーニングにおける1RM(反復最大挙上重量)決定からのトレーニング目標」、「力の立ち上がり速度」について学びました。筋力とは速度は関係なく、“どれだけ大きな力を発揮できるか”が重要である。一方、パワーとは力だけでなく、“どれだけ速く力を発揮できるか”が重要である。ウェイトトレーニングの反復回数と挙上重量は反比例の関係にあり、重量が重たくなるほど、反復回数は少なくなる。力の立ち上がり速度とは、最小限の時間で最大の力を生みだす事で、爆発的な筋力を指標とする事を理解しました。前回同様、曽我部先生からは優しい口調ながら多くの質問が私たちに向けられました。いつでも回答の順番が回ってくる可能性がある為、緊張感を持ちながら、頭をフル回転して言語化に努めました。
後半の実技では、場所をトレーニングルームに移しました。3人一組となり、ベンチプレスもしくはスクワットの種目を選択し、ウェイトを挙げる速度を指標として使用するトレーニング「ヴェロシティ・ベースド・トレーニング(VBT)」の専用アプリを用いて、力と速度の関係を調べました。
軽い重量から重い重量を5段階設定し、それぞれの種目の速度を計測しグラフにしました。
1RMの100%の時は、スクワットで0.3m/s、ベンチプレスで0.2m/s前後の値が多くみられました。1RMを60~80%の設定にすれば0.5~0.8m/sの値となります。速度を基準としたトレーニングのメリットとしては、「目標達成の為の正しい速度数値を見出し、過剰なトレーニングや、負荷の低いトレーニングを避けることでトレーニング効率が向上する」、「速度を計測することで、いつもより拳上スピードが遅い場合を『コンディション不良』と判断する一つの材料となり、怪我の防止につなげることができる」以上の2点を今回の講義と実技で理解しました。
次週は最後の訪問日となります。曽我部先生引き続き、よろしくお願いいたします。










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