機械加工班では、金属を機械で加工して色々な物を作っています。1年生の時に少し触っただけの機械を使うので、最初は少し戸惑いながら作業を進めていましたが、慣れてくると自分たちで考えて作業ができるようになりました。年度初めにどのような物を作るかをみんなで考え、アルミ棒や真鍮を加工してものづくりをしています。

今年の作品は・・・

・立方体の中に立方体(使用機械・フライス盤、材料・真鍮の角材)

・球(使用機械・旋盤、材料・アルミの丸棒)

・麻雀牌(使用機械・フライス盤、材料・真鍮の角材とアルミの丸棒)

を作っています。

作品紹介

立方体の中に立方体は見た目はとても不思議ですが、実は作るのはそんなに難しくはありません。細かい作業が必要で、色々な計算をしなければいけないのは少し手間にはなりますが、慣れれば簡単に作れます。出来上がった後はやすりで表面を綺麗に仕上げていきます。削ったりするのは機械ですが、最終的な仕上げは手作業です。表面が綺麗になると、生徒たちはとても嬉しそうにしていました。

立方体の中に立方体

球はどこにでもあるごく普通の形ですが、機械で削りだすとなると実はとても難しいです。ご存知の通り、球の表面は直線の部分がありません。常に曲線なだけでなく、場所によって傾きが違います。常に旋盤の操作の仕方を変えながら作業をしないといけないので、生徒たちは苦戦しながらも一生懸命作っていました。最初は全然形になりませんでしたが、何度も挑戦していくうちに、少しは球らしくなったかな?という感じです。

球体の製作

麻雀牌は去年の先輩方から引き継いで作ろうと思いました。形は四角なのでフライス盤で作るのは簡単なのですが、この課題研究で作っているのはアルミと真鍮を組み合わせて作っています。表面をアルミで、裏面を真鍮で作ることで、背中部分の色の違う部分を作りたかったからです。また、このアルミと真鍮の接合部分は接着剤を使ったり溶接をしたりしているわけではなく、アルミに四角い穴を掘り、真鍮にアルミに掘った四角い穴よりも一回り大きい四角い突起を作って、それを無理やり押し込む方法を取っています。穴の方が小さいので、一度入ったら引っ張っても取れないようになっています。ただ、寸法がとてもシビアで、突起が小さすぎると簡単に入ってしまってすぐ取れる、大きすぎると全く入りません。綺麗に入れるには、0.03mm程度の精度でしないと上手くいかないのでとても時間がかかります。これも形が出来たらやすりで表面を綺麗に磨きます。

去年は形が出来ただけだったので、今年は文字を掘って掘った文字に色が入れられたらいいなとは考えていますが、時間が足りるかな?という感じです。

麻雀牌

今年はこの3つをメインに作っていますが、来年はどんなものを作るかを楽しみにしています。

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